ギルッツ編

【あらすじ】
藍閃の街、賛牙達の身を守り民の安全を守る自警団にある兄弟がいた。
銀髪に赤い目をした兄は知略に優れ、誰も敵わぬ剣術で他を圧倒した。
金髪に蒼い目をした弟は体術に優れ、持ち前の真面目さですぐに聡明な将となった。
2匹はとても仲の良い兄弟であった。そして幸せだった。
だが幸せは長くは続かない。
兄は悪魔であったから…力をなくしつつある『闘争』の悪魔。
兄は誓約者である弟を猫達の中に残していくつもりであった。
彼が幸せに生きられるように。彼を愛していたから。
しかし弟が倒れた事で全ての歯車が狂いだす。
兄は弟を救おうと命をかけるーーーそして弟も。
お互いを思いあう兄弟はやがて新しい生を歩き出す。

注）オリジナル設定
自警団
領主直属の警備団。藍閃にすむ賛牙の警護や、街の治安の維持を行っている。かつての大災害の時に発足した、民達による自警団が元になっているといわれている。

【猫・悪魔紹介】
ルートヴィッヒ
身体の様々な部分が欠けた状態で生まれてきた。本人は覚えてないがギルベルトと契約を結んでおり、兄の力によって生きながらえている。
自警団隊長。

ギルベルト
リビカの姿に擬態しているが、その正体は闘争を司る悪魔。赤子のルッツを拾い弟として育てた。リビカは闘争の観念が薄いためその力は弱まっている。
自警団隊長補佐。

【絵と文】
プロローグ（ギルベルト、赤ん坊ルッツ？）